masato日記

雑多なものごとについて書きます

『オンリー・ゴッド』を観てきた

モリモリの暴力描写があるとはいえ、そこそこ安心して見ていられる映画だった。監督が暴力大好きというわけではないことが伝わってくるからだと思う。とにかく、今年みた映画でたくさん血が出てくる作品ナンバーワン。  

 主な登場人物の半分くらいが謎のゴッド的警官によって裁かれ、その多くは永遠に葬られ、あるいは腕を切り落とされていた。バイオレントではあったが、以外と胸糞は悪くない。一種、さわやかさもあった。みんなのタブーを直接に描いている点で。  

 一番ショッキングだったシーンは、処刑された母親の腹部に息子が手を入れる場面。ウワァァ...というおぞましさもあったのだが、母にそこまで執着する主人公のマザコンさ(失礼)に男の哀しみが感じられた。このシーン、学生の時にみた『追悼のざわめき』で、マネキンの子宮に××していたのを思い出させる。

 ところで、本作を制作したニコラス・ウィンディング・レフン監督のドキュメンタリーが伏見ミリオン座で同時上映している。『オンリーゴッド』制作の舞台裏を描いた『マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン』だ。実はこちらも先日観てきた。撮影は、監督の奥さんのリブ・コーフィックセンがやっている。カメラマンが奥さんであるせいか、カメラと監督との距離が近い。かなり素の様子が出ているようにみえた。「これ、他人に見せていいのか」と観てるこっちがハラハラする場面もちらほら。  

 バンコクでの撮影期間の合間にこのドキュメンタリーは取られていて、監督がくよくよしているところや疲れている様子から本作に対するかなりのプレッシャーが伝わってきた。一凡人のわたしにとって、こんなに世間から絶賛されている人であっても、自信が無くて気弱になるんだなーと珍しいものを見た気がした。また、身近な人にカッとなってしまったりするシーンもあった。人間が怒ったり落ち込んだりするのは当たり前といえば当たり前、だが芸能界の人達の“パーフェクト”な印象とにギャップがあった。

 レフン監督は前作の『ドライブ』が評判みたいだから、こっちも機会があれば観てみたい。