masatoの日記

やっていきます

最近フレンズっていう二十年くらい前の海外ドラマ見てて、それで今日たまたま日本の十年くらい前のテレビドラマを見る機会があった。フレンズだと、かわいい系の女優はストーリー内でも恋愛経験豊富でモテキャラで、見た目のイメージどおりのキャラ設定。一方、日本のはきれいな女優さんがウブキャラということになっていて、現実的にそれはないのではと思った。だって、そんな日本人見たことないもん。そういうのドラマでしか出てこないよ。

 

海外ドラマならそういうつっこみなしで楽しめる。日本でずっと生活してきているので、海外の生活の現実を知らないから、現実とフィクションとで葛藤しないからだろう。

 

それとは別として、フレンズではゲイとかレズビアンとか、繊細な部分をユーモア混じりにおもしろく語っていて、二十年前にそれをやっているのは日本との文化の違いを感じる。

 

あと、特徴的なのはキスシーンの違い。フレンズはアメリカのドラマなんだけど、やたらキスシーンが出てくる。そのキスしてるときのショット構成が日本ドラマと大きく違う。フレンズだと、会話シーンとキスシーンが同じ距離、アングルで撮られることが多い印象なんだけど、日本ドラマだとキスするときカメラが俳優にぐっと寄る。これは、カメラが三人称視点か二人称の視点という違いで、アメリカと日本とでは、キスに持たせれている社会的な意味づけの差を見て取れる。アメリカではキスは、そこらへんの人に見られてもOKなものだけど、日本では当事者だけのあいだで交わされるものという性格が強い。

 

昔実家で家族とドラマ見てるとき、キスシーンがあると気まずかったんだけど、それは多分キスが二人称視点で撮られていたことと関係してる気がする。それはプライベートな視点なわけで、つまり、ストーリー内の恋人たちの視点なわけ。それを、母親と父親とがいる前で見せられる。物語への没入度合いが深いほどより恥ずかしさは増すだろう。だって自分のキスを親に見られたくないと思うから。

 

大人は、そんなデリケートな事態が思春期の子供に起こっていると知ってか知らずしてか、美男美女のあいだのプライベートっぽいな恋愛を鑑賞してときめいているのだ。