masatoの日記

やっていきます

職場でエクセルとかを使っている。ようはデータを編集するアプリケーション。それで、そういうアプリの扱いが苦手な人がいて、そこそこの感じに使えるようになってほしいとき、どうするのがよいのだろうか。

1) 昔いた怖い先輩だと、「仕事で必要なスキルなんだからそれくらいできて当然」と言う。意見としてはわかるが、エクセル苦手ちゃんを仮にAさんと呼ぶことにして、Aさんが勉強しなかったらおしまいなのでは、とおもう。おしまいになったら先輩がAさんをいびって、Aさんは辛くなり、組織の生産性が上がらないどころか、そこから雰囲気が悪くなって職場が汚染される。いいことがなにもない。

2) わからないことがあるなら、わかるようになればよい。先輩が手順書なり動画なりを使って、操作方法や考え方をAさんに伝えればよい。それでAさんは仕事ができるようになる、たぶん。先輩は少し苦労するかもしれないが、Aさんも先輩もしあわせになれる。

このとき、Aさんはとくに教えてほしいとは思っていない可能性がある。反対に教えてほしいと思っている可能性もある。要は、どっちかなんてわからない。でもこれはわからなくても全然問題ない。単純に「Aさんは必要な知識を得てギョウムを遂行できるようになりたいと願っている」という前提で動けばよい。もし願っているのであれば、Aさんは多かれ少なかれ意欲的に知識を覚えるだろうことが期待できる。そうでなければ、まあ、うまくいかないだろう。

だが、ここでもし先輩が知識を伝達する労を惜しみ、「Aさんが本当に知識を得たいと思っているなら自分で動くはずだ」あるいは「それは私の仕事ではない。担当者が責任をもって自助努力すべき」などとしたらどうか。Aさんが遂行できるようになる確率は下がる。理由はかんたんで、Aさんにやる気があった場合、先輩が知識を伝達しないためAさんが必要な知識を得る機会がその分減るからだ。機会損失である。

このように考えて、先輩はAさんのやる気などとは関係なく、彼/彼女が必要な知識にアクセスできるよう環境を整えておくのがよいとおもう。人のやる気をコントロールするのは至難の技だが、機会損失を減らすことは工夫次第で十分可能だからだ。