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寝落ちした。
今日は休養日。
11時まで寝ていた。薄曇で涼しい日は長く寝る傾向がある。
ごろごろしていた。
ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー(上)』(ハヤカワ文庫版)を読んだ。
カーネマンはノーベル経済学賞を取った人。
この本は数年前に買ったっきり積ん読状態だったけど、読み始めてみたらおもしろい。
人が考えるときのパターンはふたつあり、それらをシステム1、システム2とよぶ。
システム1は自動思考でいつもオンになっていて、オフにすることはできない。これが速い思考の方。
システム2は、意識的で注意力を必要とする思考をおこなう。
システム1で解決できない問題が生じたときに駆り出される。
遅い思考。
人間の認知にはシステム的なバグ(系統的なエラー)があり、ヒューリスティック(問題解決の近道みたいなもの?)に頼りがちで、結果としてその判断にはバイアス(偏り)がかかるのだという。
投資責任者のたとえ話があった。
フォード社の株を買うべきかどうか?
株を買うべきかという判断はむずかしい。
システム1では解決できないので、システム2の出番となる。
でも、システム2でもわからない。
ここでなんと問題のすり替えが起こるという。
株を買うべきかどうかが、その会社が好きかどうか?という判断の問題にすりかわるヒューリスティックを使ってしまう。
このたとえは、株の売買じゃないけど、ほかで身に覚えがある。
そんな感じだった。
読書はシステム2の思考を要求する行為だ。
注意力は有限なので、決まった量しか行うことができない。
なので60ページくらい読んで今日のところは止めた。
疲れが残っている。
あと一日休みが必要だ…。