ジムジャームッシュ監督最新作『パターソン』を観てよかったと思うふたつのこと
1.現代詩のおもしろさ
2.愚痴らない潔さ、かっこよさ
に気づけたこと。
パターソンは、名古屋は伏見シネマテークで現在絶賛上映中。
フライヤーみて、「若い夫婦が自然ゆたかな感じの田舎でよさげなスローライフを送るんだろうなあ」などと予想していたが…
実際は、奥さんがクセもので、「旦那よく耐えてる」という感じだった。
数々の突拍子もない行動にめげず、愚痴らず、ひょうひょうと毎日を送っていく主人公パターソンの姿から安易にグチらないことの尊さをまなべた作品。言葉にださずとも伝わる主人公が感じているだろう違和感、ストレス。だが、黙ってそれを受けとめられる器の大きさ。
パターソンは、アメリカ、ニュージャージー州にある都市の名前である。この都市は過去、著名な詩人を何人も輩出しているらしい。映画中で何度も引用されるWilliam Carlos Williams(ウィリアム・カルロス・ウィリアムズ)のほか、Allen Ginsberg(アレン・ギンズバーグ)などなど多くの詩人がパターソンの出身らしい。
他の方のブログで引用されていた。
詩は読んでいて、イメージが立ち上ってくるところがここちよい。
きちきちと構築された文章とはまったく違う。
自由にイメージをふくらますことができて、こころがゆるむ。
詩に興味を持ち、"poet"とかググってみるとあれこれみつかった。
アレン・ギンズバーグはとくに"Howl"(吠える)という作品が有名らしい。
Howl by Allen Ginsberg | Poetry Foundation
かっこいい。
翻訳もいくつかあった。詩を翻訳するなんてすごいと思うけど、躍動感は原文のほうが感じられた。
詩を原文で読めるようになりたいな。